なぁ、俺は悪人だよな?
色んな罪を重ねたんだぜ。
小さいのから、大きいのまで。
ちゃんと罰せられたよ。
痛かった。苦しかった。
けどよ、あの罪の罰だけ来ねぇんだ。
ポイ捨てした時の手の痛みも、
物を盗んだ時の足の痛みも。
ちゃんと来た。
罪があれば、罰がある。
そうだよな?
そのはずだよな?
だったら、なんで。
俺が子供だったから?
俺が罪を知らなかったから?
んな事は、罰せられない理由にはならない、んだろ?
何をした?って、お前なら知ってんだろ?
覚えてない?
...だからかもな。
お前を傷つけた。
文字通りさ。
そんなことかって。
体の傷のことなんて覚えてない?
だからってさ。
いやさ、
お前が、殺したって聞いた時、驚いたんたぜ。
そんなことしなさそうだったからな。
そんなに、恨んでたのか?
...そうか。
ちゃんと罰が来たんだよな。
びっくりした?
トコトコって、来るから?
そりゃそうだ。
俺も、あれだけは慣れないぜ。
で、どうだった?
怖かった。暖かかった。
...そうか。
走馬灯って見えるもんなのか?
へー。
最初は、ラッキーって思ってたんだぜ。
逃げられないはずの罰から逃げれたんだ。
でもよ、怖くなってくんだ。
いつか来るかもとか、気づかないうちに来てたのかもとかさ。
変な妄想だけが先行してくんだよ。
で、お前があいつを殺したわけじゃん。
なんで、あいつだけなんだ?
俺も。
...あの後さ。
何度もさ、罰を受けようとしたんだぜ。
でもよ、罰のやつ全然来てくんねぇんだもん。
関係の無い罰ばかり与えていきやがってよ。
なぁ、俺は悪人だよな?
もう、善人みてぇな顔できねぇんだ。
もう、良いことも悪いこともわかんねぇんだ。
助けてくれよ。
はやく、俺を。
4/27/2026, 9:22:00 AM