ラララ 秘密の場所 嗚呼 です
ラララ
「うーん、良い天気」
仕事が一段落して、キミと久しぶりに会えることになり、俺は待ち合わせの場所に向かっていた。
「あ、もう来てる」
待ち合わせ場所に近づくと、すでにキミが待っているのが見えた。
「ん?」
なんとなく、俺を待っているキミは、ラララと歌い出しそうなほど嬉しそうな顔をしているように見える。
「何か良いことがあったのかな?」
そんなことを思いながら、少しずつキミに近づくと、俺に気づいたキミが、小走りで向かって来た。
「久しぶり」
キミは俺の前で立ち止まると、花が咲いたように笑う。
「久しぶりだね。何か良いことでもあった?すごく嬉しそう」
そう聞くと
「すごく会いたかったあなたに、会えたから嬉しくて」
キミは目を細めて笑う。
「っ………」
キミの言葉に、俺はキミを強く抱きしめたのだった。
秘密の場所
「はぁ〜」
俺は今、木々に囲まれた場所で、木にもたれかかり、深いため息を吐いていた。
「疲れたなぁ」
日々の積み重なった疲れをため息とともに吐き出す。
「はぁ〜」
何度かそれを繰り返し、空を見上げると
「…キレイな空だなあ」
木々の間から見える空に、疲れが溶けていくのを感じる。
ここは、疲れたときに来る、俺の秘密の場所。
昼間はキレイな空が見え、夜には輝く星たちを見ることができる、癒しの場所。でも
「大切な人ができたら、ここに連れて来たいな」
そう思うのだった。
嗚呼
「嗚呼、なんてことだ。サイズがわからないなんて」
キミにプロポーズしようと決め、指輪を買おうと思ったのに、肝心のサイズがわからない。思わず、頭を抱え叫んでしまった。
「けど、プロポーズ予定の人たちって、相手のサイズ、どうしてるんだろう?」
どうしたものかと、ため息を吐いたのだった。
3/10/2025, 9:08:24 AM