ぷくぷくと、湯船に浸かってお下品に口もとを遊ばせていた冬のこと。
ぷくぷくと、中身の減ったジュースにお行儀悪くストローを吹かせていた夏のこと。
水を伝っただけの、こまかな泡はすぐに消える。
ジェットバスにあてられ、背中がひりひりとかゆくなった銭湯の帰りのこと。
音にするならばちん、だろうか。
水槽の循環器と一緒に、あるいは魚の息と一緒に、
気持ちよく、そこで弾けてみたい。
君は今日も泡を吹かせてくれるだろうか?
僕は今日も、君のつくった泡になれるだろうか?
【泡になりたい】 2025-08-05
8/5/2025, 12:06:02 PM