録画していた音楽番組を見ながら食べる夜ご飯
冷凍庫に放置されていたササミを消費する今日
君がいないこの部屋は静かで落ち着かない
君がここを去ってもう2週間が経ったのか
最初はすぐに戻ってくるだろうと思っていたが
どれだけ待ってもどれだけ探しても君はいない
___ぐぅ
ササミだけではやはり足りないか
「コンビニ行ってくるね」
誰もいない部屋にそう声をかける
くたびれたスニーカーを履きドアを開けると
そこには君がいた
君は困ったような顔をしてこっちを見ていた
その途端、ホッとして何だか可笑しくなって
気付いたら笑いながら君を抱き締めていた
「ごめん。ササミ食べちゃったから買いに行こっか」
君は「にゃあ」と小さく返事をした
8/28/2023, 10:39:31 AM