#追い風
なんともまぁ難しいお題。けれどちょうど昨日、そうかもしれないと思えることがありました。
実家のクローゼットを片付けていた時、小学校の頃に書いた色紙が出てきました。習字か何かの時間に、色紙に好きな言葉を書きましょう、というやつです。他のクラスメイトが「努力は報われる」とか「諦めたらそこで試合終了」とか、前向きなことを書いている中、私は「過去は安い本と同じ。読んだら捨ててしまえばいい」と書きました。なんともまぁ可愛げのないガキ。なんで選んだのかは覚えていません。けれどこの当時、私は本が捨てられない人間でした。どんだけカスみたいな本でも大事に大事に、埃を被せておりました。そして、だいぶ過去に囚われている子供でした。今でもそうですが、昔よりはだいぶ軽く考えられるようになっています。そして本もアホほど買って積ん読し、カスであれば容赦なく売りに出します。人って緩やかであっても成長するものですね。
私は昨日この言葉を見かけた時、別の解釈をしました。「読み返してみれば、面白いかもしれない」。子供の頃嫌いだった本も、大人になってから読み返せば感情移入する相手が変わって好きになったりする。私の過去も、読み返してみたら存外普通の話なのかもしれない。あの頃の「人生詰んだな」という感覚が、今となっては「小石に突っかかったかも?」くらいになってたりして。読み返してみてつまんねぇな、と思ったら捨てたらいい。本を売ってもいいように、捨ててもいいように、私の過去もこうして世間に話してもいいし、記憶から消して無かったことにしてもいい。小学生の私からの、遠い遠い追い風が吹きました。
1/7/2025, 2:51:21 PM