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距離


憧れの太陽は随分と遠くに存在していた。

私はその空の下で眩しく目を細めている。

離れているこの距離が心地いい。

届かなくてもいいの。

近づいたら最後、私はその熱さに燃え尽きてしまう。

輝く太陽を、ただ遠くから見守っているだけでいい。

色のない世界を照らす光が眩しくて、私はそっと目を閉じる。

こんな世界でも、貴方の夢を見ているときだけが息を感じることができるから。

12/2/2022, 6:50:11 AM