毛布

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言葉って、その物事全体を示すこともあるし、物事の一つの側面を示すものもあるけど、いずれも記号化で、たとえばりんごは赤くて丸くて甘いもの。赤い、丸い、甘いはその一つの側面を示しているけど、でもりんごには青かったり、ちょっとひょろ長かったり、酸っぱいりんごもある。酸っぱさにも、爽やかな酸味もあるし、饐えた刺激性もある。そして、それ以外にも、言葉では拾いきれないものは大量に残される。

そしてその言葉にも、持たされた意味以外の要素はたくさんあって、例えば音の響き、他の言葉と合わせて伝わるもの、過去に使われた状況の記憶。
かっぱらっぱかっぱらったかっぱ、ここでは河童も喇叭もないし、河童の川流れとかも、字面だけ見たら流れたから何だよだし、いややめていけずやわとかは、嫌でも止めてでもイケズでもない。

だから言葉は、外国語みたいに意味に合う記号を集めて、組み立てたり並べ直したりするようなものではなくて、どこかで育っていてするりと生まれてくる、変にイジるとむしろ不恰好になるようなところがある。

それから、表象でも響きでも意味でも連想でもない、言葉の持つ効果というか力もありますよね。品格というか凄みともいうのか、これが一番難しいと思う。

4/12/2026, 12:31:25 AM