未完の花

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まっ新な青きスリッパ春動く


入院前に投稿した俳句。
『まっさらなあおきスリッパはるうごく』
本当はスリッパは、室内で履くもの春動くの季語には合わないかもしれない。
でも、春だから少し明るめの青いスリッパで、日が伸びてきた台所を忙しく動き回る自分をイメージした。
だけど、人によってはトイレスリッパをイメージしたかもしれないし、カチカチのビニールのスリッパを思い浮かべたかもしれないし、病院のスリッパかもしれないし、子供が欲しがったキャラクターのスリッパかもしれないし。

今日は体調も良く、点滴針も外れて1階から7階までを3往復できた。ステロイドによって暴れる免疫を抑えているから、回復しているように思えているだけなのだけれど、やっぱり大丈夫なんじゃないか、と錯覚してしまう。

力が入らなかった指先に力が入るようになり、ペットボトルの蓋を開けられるようになった。不思議だった、こんなにも不便な状態なのに、力が入らない事が可笑しくて笑ってしまった。仕方ないから、洗面所の水道水を飲んで、うちの水道水よりかなり不味かった。でも、不味いなど言ってられない、平気になった。ペットボトルの水は必要ないかもしれない。

スクワットや壁押し、ラジオ体操など、少しずつ強めの運動をして、退院したらすぐに職場復帰したい。とにかく、今まで以上に鍛えていかないと。薬に負けないように。過去の自分に負けないように。


というより、完全に1回死んでるし、公費で賄われる薬によって、それは誰かの血と汗がわたしの命になる。その事を決して忘れないようにしないと。

3/3/2026, 12:21:45 PM