ただ君だけ
過ぎた事は、忘れよう…と思っても何度も何度もリフレインする。
なんてひどいことをしてきたのだろう。
自分を暗闇に叩きつけるように次から次へと思い出される。
今、全て断ち切れるものは絶ったのにこんな私に寄り添う者が1人。
ただ君だけ…
今日の出来事を笑って話す。
つられて私も話すけど、私の目をあまり見ようとはしない。
なんで私は生きているんだろう。
怖い…。
人が自分が…怖い。
でも不思議…ただ君だけ怖くない。
木
私は生まれたときから細い木の運命
守られることもない細い枝は何度も折れそうになり、いつも支えを探していた。
ある時から仲間の細木が隣に居た。
細木同士だが二本なら少し強い。
支え合い3つの実がなった。
自分を維持するので精一杯なので、あまり栄養は与えられなかったが、
3つの実は強く育ち、ある日自分の力で直ぐ側に根付いた。
細木にも少なからず枝や葉が茂った
葉の栄養で強く太い木になるものなのに根が浅く太くなれない木は生きる為に葉を落とし枝を切って身軽になった。
3つの木たちにはこの木の気持ちはわからない。どんどん太く大きく育つ木の側で、相変わらず細い木は少しの風に折れそうに揺れる。
葉を落とし少しづつ枯れ始めているが細木は嬉しい。
たくましい3本の木を眺め微笑む。
ゆっくり死に向かう細木には未練はない。
思い出せば今まで辛かっただろうとこんな母木でごめんなさいと謝るしか無い。そんな事、とっくに乗り越えて忘れて今を精一杯生きていると木達は、沢山の枝や葉を揺らす。
その太い木には沢山の実がなっている。木たちは実に栄養を与え風から守り常に寄り添っている。
細木が枯れる頃側には沢山の実が根付くだろう。
5/12/2025, 2:52:59 PM