わたしには いつも大きく輝く
ひとつのお星さまがいた
お星さまは いつもわたしの前にいた
どれだけどれだけ走っても
お星さまには追いつけない
ただ わたしの道しるべとしてそこにいた
ある日 お星さまが消えた
わたしはかなしくてかなしくて えんえんと泣いた
いつもいつも そこにいて
いつもいつも 見守ってくれていた
暖かな光が消え
ひとりぼっちになったわたしは
くらやみの中をさまよった
でも わかっていた
どれだけ歩いても お星さまには会えないこと
どれだけ歩いても お星さまの代わりには会えないこと
お星さまは消えた
お星さまを憶えているのはわたしだけだった
くやしくてくやしくて いかりがわいた
くやしくてくやしくて なみだがあふれた
でも ちがう
そんなことに意味がないことを 知っていた
わたしは するべきことを 知っていた
わたしには 使命ができた
使命があることを知っていた
あのとき お星さまが消えたとき
どこかのどこかで知っていた
あぁ、次はわたしなんだ。
次は、私の番なんだ。
私には 大きく輝く
たったひとつのお星さまがいた
でも、知っていたよ。
私が逸れないように 振り返っていたこと
たまに 凄く寂しそうな顔をしていたこと
そっと 涙を流していたこと
貴方の1番近くにいたのは、私だったから。
全部 全部 憶えてる
全部 全部 忘れてない
私はこれからも 貴方の影を追い続ける
7/21/2025, 4:14:40 PM