名無しさん

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『遠い日の温もり』

「ほんと、今日は雨に降られちゃったよ〜」
濡れた髪を横に流して、楽しそうに君は笑っていた
寒い外から、暖かな室内に入る
雨で冷たくなった服を脱いで、ゆったりとした部屋着に着替える
部屋着だからとソファーでだらける君
いつもの光景だ
「そういえば、今日ってなんの日でしょうか!」
楽しそうに君はそう言って、鞄を胸に抱きしめている
何かサプライズでも用意しているのかと思いつつ、答えを正確に述べた
「クリスマスでしょ」
「せいかーい!」
楽しそうにそう言った君の手には、小さなプレゼント箱がちょこんと乗っている
赤い箱に、緑色のリボン
クリスマスカラーで彩られている箱は、可愛らしくて
写真を1枚撮ってから開けることにした
リボンを解き
丁寧に、端っこから梱包を剥がす
中から覗いたのは、小さな星の置物
「サプライーズ!」
そう言って、楽しそうに君は笑った



今日は一人きりでクリスマス
ぼんやりとストーブの火を見つめて、小さく呟いた
「メリークリスマス」
どこか寂しい室内で、あの時の温もりを思い出しながら

12/25/2025, 10:08:02 AM