迷いのないエルフ耳の線。
落書きでメモ用紙に描いたエルフの少女が
すごく可愛く描けて
推しになった。
それまでは他の人と比べて
絵が下手な方で
絵柄も安定しなくて
模写じゃないと何も描けなくて
自分の描く絵が
すごく嫌いだった。
けどエルフの少女、
君を描いた時
初めて自分の絵を好きになれた。
初めて人に見せて褒めてもらった。
自分で推しを何枚も描ける。
自給自足は楽しいものだった。
汽車の中でも外をチラチラ見ながら描いた。
君と見た景色は数え切れない。
誰かに布教したいとすら思えてくる。
寂しさも恋しさも
全部固めて
丸めて飲み込んで
君を描いて。
"Good Midnight!"
私の描く絵は
よく人に
君みたい、と言われる。
もしかしたら
無意識にこうしたかった、
こうありたかったという
私の理想が詰まっていたのかも。
エルフの少女も
私にどこか似ている目で
真夜中の月を見ていた。
3/21/2025, 7:02:33 PM