猫好き 花純

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不完全な僕を

見てくれる人はいない



大抵はルッキズム思考といって

見た目や外見を見て判断する


だから僕を見てくれる人なんて

存在しないんだ



差別を無くそうとかいうけれど

差別を無くすことなんて

出来るわけがない


今の世界を見れば

そんなの当然だろうけど








そう思っていたのに


何も取り柄がなくて

全然完璧じゃない僕にも

毎日明るく笑顔で

話しかけてくれる

同級生と出会った


適当に接してたら

最低でもあっちから話しかけてくることは

無くなるだろうと思っていた


「おはよう!ねえねえ、昨日のテレビ見た? 」

当たり前みたいに笑顔で話しかけてくれて

こっちが惹かれていきそうだ


彼女は

みんなにも公平に接している

差別をしない人ってほんとにいるのか


僕に優しく接してくれるのは

彼女だけだから、変に意識してしまう


まるで僕が

彼女を好きみたいじゃないか




時が経つにつれて

だんだんと仲良くなっていった


僕から話しかけることも多くなったし

彼女は前よりも自然に笑っているように見えた


季節は秋。

今は絶賛修学旅行中


彼女は女子部屋で楽しく

女子と話していた

「男子とか遊びに来ないかなあ」

そんなことを話していると


ドアをノックしている音が聞こえた

コンコンコン...

「先生?!寝たフリしよ!」

女子たちは慌てて布団に潜り込んだ


でも彼女は違った

自らドアに向かっていった


ドアを開けた

「はーい」

彼女がドアを開けると

いたのは─











男子部屋では

激しい枕投げをしていた

「お前も!」

枕を投げられた僕は

「僕はいいよ」

枕を近くに置いた

「つまんねえな」

男子たちがため息をつくと

1人の男子が

「いいこと思いついた
じゃあお前さ
女子に告白してこいよ
罰ゲームってことで!」

と言い出した。すると周りは

「面白そー」

「さんせーでーす」

「ドア開けて出てきた女子に
告白な」


「え、ちょまだ僕いいって言ってな...」

僕は男子たちに押されて部屋から出された


「....仕方ない..か。」

女子部屋へ向かって行った。








僕はドアを開けられるのを

待っていると、出てきたのは

彼女だった


「急にごめん
ちょっといいたいことがあるんだ」

僕は思い切って言ってやった

「えっと、うん。」

顔を赤らめた

既に告白だと分かっていたのだろう


「好きです」

僕は頭を下げた

「喜んで!」

え。幻覚?

頭を上げると

彼女はにこにことしていた





それから2人は付き合った

彼女は罰ゲームとは知らずに。


デートもしたし、文化祭も一緒に回った

でも僕はいてもたってもいられなくなった

「ごめん!実は付き合うってほんとは罰ゲーム
だったんだ」

それを聞いて落ち込む彼女に僕は言った

「でも過ごしていくうちに
僕はだんだん惹かれてしまったんだ
だから..改めて付き合って下さい」

都合の良すぎることかもしれないと

ドキドキしていたけど彼女は言った

「もちろん..!」







不完全な僕が

愛されるだなんて

幻みたいだ







「不完全な僕」


こんなはずじゃなかった...
こんな長くするつもりなかったのに...
誰も見てくれなかったけど見てくれる人と
出会ったよーってことだけ言いたかっただけ
なんです。ガチめに言いますと2時間は余裕で
超えました。もっと時間短縮できたはずなのに...

差別をする人がいなくなることは
ありえないって思っています。
どうしようもない事だし。
だから、差別をしない人とだけと
いればいいって話です

世界を変えることなんてできませんから
自分なりに傷つかない人生を送りましょう。
(私何言ってんだろ...)




8/31/2024, 1:55:15 PM