たろ

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※閲覧注意※
幼馴染シリーズ。
ちょっとオトナの時間です。




【寒さが身に染みて】

寒がりな人が、温もりを求めて近付いて来る季節が来た。

『今週末、爆弾低気圧が近付いて来る予報です。最大級の備えをして下さい。生命を守る行動をお願いいたします。』
冬将軍や大寒波の到来を告げるニュースが、テレビやラジオから流れている。
「湯たんぽ、電気アンカ…。厚い冬用掛け布団…。出して置くかぁ。」
家に籠もる用意と称して買い込んできた大量の食料品を仕分けながら、独り言を漏らす。

「よいっしょ!」
掛け布団を出していると、炬燵の住人と化していた寒がりさんが、のそのそと出て来たらしい。
「…カズ、寒い。」
炬燵脇に置いていたブランケットに包まって、掛け布団を出している背中にぽすりとぶつかってくる。
「暖房入ってるし、冬の掛け布団出したよ。温かい飲み物飲んで、少しお昼寝する?」
湯たんぽも入れようかな、と考えていたら、背中に頷く気配が触れる。
「カズ、も?」
眠たげな声が揺れて、背中からブランケットが包むように抱き締めて来る。
「っ!…うん。一緒にお昼寝、しよっか。」
眠気でポカポカと暖かい温もりを背中に感じながら、そのまま寝具に倒れ込むことにした。
「ねぇ?かっちゃん。」
ブランケットを下敷きにして、冬用の掛け布団を被って寒がりなあなたに覆い被さる。
「ん、あっためて。」
首裏に絡みつくあなたの腕に絡め取られるまま、吸い込まれていく。

1/11/2026, 10:38:55 AM