紺色

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『連絡!しようね?絶対。僕、どれだけ離れてもずっと君のこと好きだから!』

そんなくさいセリフを告げた彼は名残惜しそうに引っ越していった。

最初の一週間くらいは連絡をとりあっていたが徐々にしなくなった。

所詮はそれくらい。

どちらともなく、自然に。

私達が別れを切り出すのはそう遅くなかった。

何度も何度も彼の告げた言葉が頭の中に浮かんでくる。

『ごめん、でもやっぱり会えないなんて耐えられない』

言い訳なんて要らなかった。

何も言わずたださっさっと別れて欲しかった。

ごめんって、そっちが言うから私も言わなくちゃいけなかったじゃん。

別にどっちも悪くないし、でも、やっぱりどっちも悪かったのかな?

…仕方ないでしょ?

人間だから。

好きな人に会いたいってみんな思うでしょ?

私達の分岐はそこで別れるか別れないか。

それでも、別れたら別れたで彼に会いたくてしょうがない。

…好きだったなぁ。

どれだけ離れていても私はずっと、変わらないと思ってた。


                            どんなに離れていても

読んでくださりありがとうございます。

気づけばもう30作目くらいです。

結構書きましたね。

まぁでも、普通に100とか200とか超えてる人全然いるので、それでも比べたらまだまだですが。

なんか一週間くらい書いてなかったのに気が付きました。

毎日お題とかは見に来てたんですけど。

更新を待っていてくだされば嬉しい限りです。
(↑間違ってますか?敬語苦手なんですよね)

4/26/2025, 11:10:24 PM