お題「誰にも言えない秘密」
■「いいか子供…私を見かけた事は誰にも言うんじゃない、さもなければ恐ろしい目にあうぞ」
僕はその奇妙な生き物に話しかけられた、
その見た目はまるで
「坊や!」
この声はおじさんだ、
僕を気にかけてくれる優しい人…
視線を離した隙に奇妙な生き物は消えていた
「ここでぼーっとしてどうした?
何かあったのかい?」
「その…僕…僕…」
僕は怖かった、このまま心にしまっていたら
ずっと怯えた気持ちでいるんじゃないか…
誰にも助けを求められないままかもしれないって…
「何でも…ないです…」
「そうか…」
………
■「申し訳ございません、私とした事が…」
□「バレないで安堵したよ、低次元の人間世界で我等高次的存在が広まれば、可哀想だが消滅させなければいけなかった、では引き上げるとしよう」
………
「落ち着いてきたかい?
大分顔色が悪いのは治まったね」
「僕のお父さんお母さん…
この道で一緒に帰ってたのに、
急に姿を消しちゃったんだよね…」
「大丈夫、捜索隊がそのうち見つけてくれるさ…」
おじさんは両親がいなくなった僕を家に住まわせてくれた、そして僕はこの人にお世話になっている…
「さあ、帰ってご飯にしよう!」
「うん」
僕達が住む家までの帰り道、
おじさんは口を開いて言った
「落ち着いてきたようだから言うけれど、
あんまり隠し事は感心しないよ坊や」
「え?何の事?ほんとになんでもないんだよ」
「君は明らかに様子がおかしかった…
何か困り事を黙ったままでは何かあった時に力になれないよ…」
「だからおじさんの方から正直者のお手本を見せてあげよう」
「え?」
「怖がらせるかと思って秘密にしてたんだけど実は少し前、僕もあの道で奇妙な生き物を見たんだよ」
その見た目はまるで
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劇場版 僕の誰にも言えない秘密…
〜高次存在vsおじさん〜 乞うご期待!
6/5/2024, 12:39:38 PM