年齢設定なし
───
「また見れるといいね」
「って言っても、別に虹なんて雨降ればまた見れるでしょ」
「そうじゃなくて!二人で見たいの、私は」
「わかったって。二人で見れるといいね」
「約束だよ」
そう言っているうちに、虹はだんだん薄くなって───
♢
「…夢か」
最近この夢に限らず、私にとって唯一無二の友達にまつわる夢をよく見る。
その度に私は気づくと涙を流しているのだ。
「──ちゃんと見たかったな…」
彼女と虹を見たのは、彼女の葬式の後だった。
20250222 【君と見た虹】
2/22/2025, 10:44:45 AM