髪弄り

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劣等感、ただ抱くはその感情、
お前は書くのが下手くそだ、お前の話は面白かない。知ってる心に嘘をつき、満腹しらない虚栄を満たす。弱い心は牙を剥き、野獣も恐るる傷を作る。君は凄くて、俺は下手、事実を比較し、勝手に優劣つくる。
いつしか誰もいやしない。

君は言った。”書くのが楽しい”
俺も言った。”書くのが辛い”
好きこそ物の上手なれ、いつからこうなった?俺も好きだった。好きだった。そのはずだ。皆に褒められるのが嬉しかった、認められるのが嬉しかった、天才、凄い、無意味な賞賛の麻薬を浴びて、有頂天になったピエロには、観客はいない。

皆は言う、ネガティブな事を言うな、悲観的になるな、無理だ。無理だ。過去の栄光に嫉妬する。君の書くものに嫉妬する。皆の書くものに嫉妬する。何一つ罪のない人間に嫉妬する。心に詰め込んだ雑多な知識はゴミばかり、本当は何も満たさない。

そうして再び帰ってくる、
考えたって、”しょうがない”

『無意味なこと』

11/8/2023, 11:11:49 AM