葬式が終わり、外に出た
見上げた空はここに居る皆んなの想いとは裏腹に
雲のひとつもない、澄み渡る様な快晴
「あの子はこんなに早く死んで良い子じゃ無かったのに…」
"アイツ"の親戚らしき人は泣きながら言う
そうなのかな、よく分からない
だって悲しいなんて、思ってないから
もう二度と逢えないのにね、なんでだろ
"親友"の死を悲しめないなんて、残酷よね
…なんて、他人事
私って随分冷たい性格をしていたらしい、知らなかったなぁ
こんな事を考えてる間にも"親友"との時間は減っていく
「おーい!そろそろお焚き上げされるぞ!」
あぁ、ほら
もうそんな時間
最期にもう一回会っておこうかな
そう思って空を見上げたら、澄み渡る様な空がまるで水の中で目を開けた時みたいにゆらゆら、キラキラ
さっきとは違うけど随分綺麗だなぁ、
なんか空が泣きそうになってるみたいじゃない?
そう、だから
頬を流れる水は空が泣いたせいだから、勘違いしないでよ
ね、"親友"
9/16/2024, 3:28:57 PM