『快晴』
梅雨が明けるまであとどれくらいだろうか。
今日は晴れていた。梅雨真っ只中なのに、雲一つない快晴だ。明日からまた雨らしいがな。
まあ、快晴だからと言って俺のテンションが上がる事はない訳だが。
1ヶ月ほど前。幼馴染の小夜が引っ越すと言われた。理由はわからない。小夜や小夜の両親にも色々あるんだろう。
そして昨日、小夜達はその引越し先に行ってしまった。出発の少し前に小夜と話せたのはせめてもの救いだ。
俺達は客観的に見てもかなり仲が良かったと思う。彼女の居ないクラスメートが嫉妬の視線を送るくらいには。
だから、悲しい。その出発前の挨拶の時は、小夜の前だから泣かなかった。だが、かなり悲しい。部屋に戻ってから堪えきれなくなってしまって号泣するくらいには。
小夜は泣いていた。小夜のそんな顔は見たく無かった。俺も釣られてしまいそうになるから。
挨拶の時に、言おうと思っていた。愛してるって、ずっと前から好きだったって。でも言えなかった。さよならとしか、言えなかったんだ。愛してるって言えた時には、もう小夜は見えなくなっていた。
そんな事があったのに、空は晴れている。小夜があんなに泣いたのに、俺があんなに泣いたのに。
俺達が泣いたのなんて忘れてしまうくらい、太陽が燦々と輝いていた。
小夜が居なくても、生きなきゃ行けない。俺はまた小夜に会いたいから。
俺はもう吹っ切れた。だから、また出逢えますようにってこの空に願いながら生きていく。
小夜には笑っていて欲しいな。
そうだ。みんなに最後に1つだけ、とっておきの曲を教えてやるよ。今の俺にぴったりな曲だ。
その名前は『快晴』。オレOジスター(本当は片仮名じゃなくて英語だが許してくれ)さんのあの超有名神曲。
是非1度聴いて見てくれ。おすすめだ。
って今文を書いてるKINO?ってやつが脳に語りかけていた。誰だよって?俺が聞きたいわ。でも言わなきゃやばいらしいんだって。文にかなり引用したからって。
このお題を書いたのはその今日を布教する為でもあるらしい。知らんけど。
それじゃ、またな〜。
4/15/2024, 8:23:52 AM