わたゆめ

Open App

言葉にならないもの

映画「ラーゲリより愛を込めて」
終戦80年という節目にテレビで放映されていた。

俳優二宮が演じるのは山本幡男
シベリア抑留の話だ。

戦後、シベリアに60万人という日本人が-40℃にもなる世界で重労働を課せられていた。
(-40℃を下回ると重労働は中止になったそうだ。)

毎日与えられるのは黒パン350gと野菜少々、砂糖がスプーン1杯分という。
エネルギーにして、800kcal。

私が昨日食べたパフェは1200kcalだった。

成人男性の基礎代謝は1400kcal

極寒の地なのだから、体温を作るだけで今以上にエネルギーが必要なはずだし、その上さらに重労働を課せられていたのだから、800kcalではとてもじゃないが足りないはずだ。

それが戦後11年続いた。

日本人の仲間が隣で沢山亡くなる中でそんな過酷な生活に11年も耐え忍んだ人たちがいる。

「ダモイ(帰国)」の許可が下り、日本に帰ってきたシベリア抑留者の思い
帰国を待ち望みながら亡くなった戦病死者の思い
無事の帰還を祈り続けたその家族
戦後11年たち「戦後はもう終わった」と高らかな標語を目にした帰国者たち

とても言葉にならない。

8/13/2025, 3:56:48 PM