さっくん

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~日差し~

「暑っつ!!」

俺は外出してるのにも
かかわらず大声で発してしまった。

「んだよ…くそ暑いな」

通りすがりの人を見ると
今から畑に行くであろう
老夫婦には帽子。

ベビーカーを押してる
母親は日傘。

みんな暑さをしのぐ物を
身につけている。

俺ではというと
何も身につけていない

「みんなより偉くね」
誰にも聞こえないように小声で呟く


けど俺も人間だ
耐えられない時だってあるんだ
っと思いながら1歩前へ出ると
目の前が真っ暗になり
顔付近にはもう
コンクリートがあるのが
薄々気づいていた。

目を覚ました頃には
知らないベットの上で
安静にしていた。

扉の方へ目を向けると
小さな子供が2人ほど見ていた。

俺はビックリした
こんな身体の大きい俺を
子供二人で運んだのか…

子供はニコニコした顔で近づいてくると
「お兄ちゃん!外は危険だよ」

っとまるで
熱中症になるから危険と言ってるみたいだけど
身体を見てみるとそうは
言ってられなかった。

「お母さんいる?」
子供たちは首を横に振った。

けどすぐに
いつものニコニコ顔で
「遊ぼ?」

多分この子達は
あまり外に出たがら…いや

外に出ては行けないんだと

俺は恐る恐る
「なんの遊び?」

子供達は
「モデルさん!」

なるほど…
俺は恩返しのつもりで
遊ぶことを許可した。


子供たちは
俺の話を聞かず
ずっと何かを語っていた。

「モデルさんはね!
いつもキラキラしているところを歩くの!
でもママがそんなのダメって…」

これは母親なりの
厳しさなのか鈍さなのか分からない。

子供で熱中症になるのは
危険なリスクがあるから外へは出さない

逆にモデルが夢であるから
太陽をライトみたいに捉えると
どこまででも歩いて行ってしまう。

だからなのか?
と不思議に思っていると

女の子は外へ出るように合図した
母親が周りにいないってことは
ただの俺が外に出した不審者にあたる。

子供達は
目をうるうるさせながら
扉へと指を指す。

俺は呆れながら
外へ散歩という名の
お出かけをした。

けど俺の解釈が
全く違かったのだ。

俺は日光のことだけを気にしながら
歩いていたので
後ろの人には気づかなった。

右手と左手には
強く握ってあった手が
どんどん弱くなっていく

俺は後ろむくと
父親であろう人だった。

なるほど
母親が残したかったことは
子供たちを守る

最後の約束事なんだと。

俺の考えが甘かったせいで
犠牲にしてしまった。

しかし俺も
意識が朦朧とする。

これは熱中症なのか?
訳の分からず
倒れてしまった。




ハート数100以上
ありがとうございます🎶

飽き性の自分が
こんなのにも『続けられる』のは
皆様のお陰ですっ!ありがとうございます!!

7/2/2022, 11:57:57 AM