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題 : 寒さが身に染みて

朝、アラームの鬱陶しい音で目を覚ます。冬になるとどうしても起きるのが億劫になってしまう。

『起きなさいー、遅刻するよー』

結局いつも二度寝して、母の声で目を覚ます。慌てて起きて支度をするものだから、朝ご飯を食べる暇は無い。

高校生になって、タイツを履く機会が無くなった。校則では大丈夫なのだが、「ださい」とか「地味」とか言う声が多く履く機会がなくなってしまった。

家を出て駅に向かおうとすると、朝の冷たい寒さが身に染みて足に鳥肌が立った。

周りの目や声なんて気にせず、好きなことをやりたいと思うが小心者の私にそれは贅沢すぎる願いだ。悪く思われるのが嫌なのに目立ちたいという極端に対比した性格。

冬の寒さは、私をそういった自意識過剰な思考をキーンと凍らせて、いつも目を覚ませてくれる。

1/11/2024, 4:03:40 PM