これは、十数年前の話である。
当時学生だった私は放課後、友達とドナ◯ドで有名な某ハンバーガーチェーン店にてポテトSとハンバーガーを食べていた。
これだけでも合計250円くらい。かなりお財布に優しかった頃だ。
それはさておき、ポテトをつまみながら会話に花を咲かせていると「そういえばさぁ」と友達がふと思い出したように言った。
「シチュエーションで時間停止ものってあるじゃん。
例えばまど◯ギのほむ◯ちゃんとか、ジョ◯ョのDI◯とか。
あれって時を止めてる最中は空気も止まってるよね?
だったらどうして窒息しないのかな」
最初言われた意味がわからず頭に?マークを浮かばせていたが、私のその様子を見た友達が補足説明し始めた。
「だって空気が常に流れてるから息を吸っても酸素は外から供給されてなくならないというか、まあ一定の酸素量になるでしょ?
時間が止まったらその時点で空気の流れも止まるから密室とかにいたらすぐ酸素がなくなっちゃわない?
そうでなくてもその場に留まっていたら酸素濃度も低くなっていくはずだよね?」
友達が力説してくれた説明はなんとなーく理解したが、それでも完全に理解はしてない私は愛想笑いを浮かべつつこう答えた。
「ファンタジーだからねえ……都合の悪いところは無視してるんじゃないかな。
時間停止して余裕ぶっこいてたら窒息でぽっくり……なんて敵としても味方としてもあんまりな死に方じゃない?」
我ながら適当言ってるなあと思ってたら友達はキラッと目を輝かせた。
どうやら納得のいく答えだったらしい。
「なるほど……! そういうことだったんだね!
ありがとう! 超スッキリしたよ〜!」
友達はすごくいい笑顔でお礼を言ってメロンジュースをゴクゴク飲んでいた。
……何の変哲もない十数年前の話。
本当と思うか嘘と思うかはあなた次第……
11/5/2025, 1:58:56 PM