隣の外飼いのワンちゃん。
君は半分飼育放棄されているよね。俺が見た限り、ご飯は貰っているけれど、散歩もブラッシングも、一度もされていなかった。今だから言えるけど、俺はそんな君がとても憐れで、どこか一方で自分を重ねていたんだよ。
いつしか、うとうとと眠る時間が多くなっていったね。
次、目が覚めるのはいつだろうかと心配しながら思っていたよ。
今は、俺の方が心配される側かな。最近は、少し走ると胸が息苦しくてしょうがないよ。
つぎ、君が目覚めるまでに、俺は元気にならなくちゃね。絶対に君を看取って、天国に行った時、今度は俺と一緒に暮らして欲しいってプロポーズしたのだから。
だから、ちょっとだけ待っててほしいんだ。俺が天国に行くには、悪行を重ねすぎてしまったから。
だいじょーぶ、君だけを天国に置いて行く、なんてこと、してやんないよ。
ああ、でも、願わくば、俺が天国に行く前に、君が天国で多くの友達に囲われていると良いな。君が幸せになれるように。俺一人では限度があるからね。
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8/4/2024, 9:33:58 AM