♯25 はじめまして、小さな街と誰かと誰かと無口な誰かと
見知らぬ街に訪れた。
村人Aは「おかえり」と言った。
村人Bは「久しぶり」と言った。
選択肢は無言かもう1つ。
後者を選んで僕は「はじめまして」と言った。
村人AもBも後ろで黙てたCも変な顔して「そうだね」と言った。
どこに迎えばいいのかクエストが出なかったから
勇気をだして村人Cに聞いてみたら俯いて少ししたあと
こっちを見てどこかに行くから後を着いて行ってみた。
名前を聞いてもどこに行ってるか聞いても返答はなくて
ただまっすぐ、ちょっと曲がって、そのまままっすぐ。
無言のまま小さな家に着いた。
新しいクエストはまだ出ない。
村人Cは家の前で止まったままだから
1人で玄関の扉を開けた。家の匂いがした。
家の匂いって?なんだろ。それ
しゃがんで靴を揃えたら立ちくらみがして、
ぐるぐる回った視界のまま横の壁に手をついた。
壁には地面と平行な5センチぐらいの線が二、三本。
横の棚には仲睦まじい家族写真?
4人の。家族写真?誰の?
家を探索したらボロボロの箱を見つけた。
誰かの名前であっただろう拙すぎる暗号は頭の中も絡まって
なんか、いや、、あぁ頭が痛いや。気持ち悪い。気持ち悪い。
まだ次のクエストは出ない。
ただ、窓の外でうずくまって泣いている村人Cを慰めなくちゃ
8/24/2025, 10:38:38 AM