水には色は無いはずなのに、青に白を混ぜた色に「水色」という名前が付いている。
青と白を混ぜた色に水色という名前を付けた人は、何を見てその名前を付けたのだろう?
水は本来透明で、色なんか付いてない。
海の色は青く見えるけど、掬ってみればそれが水の色では無いことはすぐに分かるはずだ。
でも、あの色が「水色」と呼ばれることに、私は何の違和感も抱いていない。指に触れた時の冷たい感じや、目に映る涼やかな感じは、確かにあの色が相応しいと思えるからだ。
塗り絵なんかをしていると、透明なガラスにも水色を使ったりするし、水面を表すのにもやっぱり水色を使うし、誰もそれに違和感を抱かない。描かれた水の色を頭の中で透明に変換しているのだろうか。
だとしたら人間の頭の中って不思議だ。
END
「透明」
5/21/2024, 3:09:30 PM