クルンの髪は空色をしている。
「お兄さんも同じ髪色?」
彼の双子の兄を探すため、特徴をメモしていたときのこと。
「僕とピリンはほんとそっくりだよ、なんせ双子だからね。クールな僕がいたらそれはピリンだって思ってくれればいいよ」
クルンはクールとは言えない仔犬のような顔で苦笑いする。
「クールなクルンか……想像できないな」
「でしょ??」
じゃなくて、もっとこの顔が大人びてくれれば格好もつくんだけどな……と自分の顔をもちもちするクルン。そういう所だと思う。
「あ、でも髪色は実はちょっと違うんだなこれが」
「そうなの?まあ大体同じならいいけど……」
ん゙ん゙ん゙、とわざわざ咳払いするクルン。
「僕の髪は空色で、ピリンの髪は海色!!」
「……でも同じ色なんでしょ?」
「まあ」
10/24/2024, 7:19:07 AM