彗星

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題:驚きの域

「ロゼッタさん」
「はい」
「今度、レジェンドチーム一周年を記念して、3人で食事に行きませんか」
「あぁ、それはいい提案ですね。どこで食事しましょうか」
「せっかくなので、トーキョーのレストランにします?」
「いいですね!きっと幼いキノピーチは大喜びですよ」
「その笑顔が目に浮かぶようです!では早速予約してきます!」
「頼みました」
 私は微笑みながらリンクさんとの会話を終えた。
 3人で食事なんて、どんなに楽しいことでしょう。そもそも、他の人と食事に行ったのは何十年ぶりでしょうか……。考えただけで脳内がお花畑で埋め尽くされそうです。
 キノピーチの部屋のドアを軽く2回叩くと、寝間着姿のキノピーチが顔を出しました。
「わぁ、ロゼッタさん、どうしたんですか?」
「実は今度、レジェンドチーム一周年を記念して、3人で食事に行くことになったんです」
「そうなんですか!それはそれは」
「予約はリンクさんが取ってくれるそうなので」
「ありがとうございます!いやぁ、楽しみですね」
「ふふ、ですね」
 キノピーチに簡単に伝え、自分も床に就くことにしました。そして、あっという間に食事をする日に。
「お待ちしておりました、ロゼッタ様、リンク様、キノピーチ様。今から御席に案内いたします」
(ヤバい、今私の目の前にあのレジェンドチームがいる!!)※ウェイターの心境
 私達は奥の席に通されました。
「それにしても、随分高そうなレストランですが……」
「あぁ、ここはNARISAWAっていうミシュランやベストレストランにランクインする日本屈指のレストランなんですよ」
「「え」」
 キノピーチと声がハモりました。
 いくら一周年記念とはいえ、そんな凄いレストランに……?
 驚きの域を超えて、もはや無表情になっていると思います。
 だって、リンクさんの顔が明らかに困惑してるんですもの……。
 !マークじゃ足りない感情って、あるんですね。

お題『!マークじゃ足りない感情』

8/15/2025, 12:35:53 PM