るに

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星が輝く真夜中。
薄らとした路地に現れるのは
うさぎの耳やしっぽが生えた
白髪の少女。
うさぎの少女はどういうわけか
夜中にしか姿を見せず、
目を離せない程、煌びやか。
毎夜毎夜うさぎの少女は
白雲峠へ行っている。
狐に似た人や
猫又に会っているのだろう。
あの峠は不思議な人達が
いつも集まっているからな。
ネブラスオオカミとも
仲良くやっているのだろう。
さて、
そんなうさぎの少女は
何をするために、
何のために現れるのか。
それは金や値が高くつくものを
奪うためだと言われている。
が、しかし。
巷の奴らの噂は
当てが外れるどころではない。
うさぎの少女は
居場所を求めて探し回っているのだ。
朝や昼間は月に、
夜は地球にいる。
月には
うさぎの少女に居場所が無いのだ。
皆うさぎなのに、
自分だけうさぎモドキで。
月にいる獣人は、
昔から大変な思いをしてきた。
特にうさぎは寂しがり屋なので
苦労しただろう。
誰にも相手されない中で
一生居ろと、ここで死ぬのだと。
地球は暖かく
うさぎの少女に過ごしやすい環境である。
白雲峠の奴らは
少し過保護だが、
優しくていい奴らだ。
"Good Midnight!"
うさぎの少女の思い出に、
いつかなってくれるのだろうか。
あの消えそうな三日月は。

1/9/2026, 4:19:55 PM