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余命3ヶ月
君は泣きながら僕に告白をしてきた
「ごめん、ごめんねこんなこと言われても困るよね」
鼻水を垂らしながら病室で大泣きをしていた
こんなに騒がれると看護師さんに怒られそうなのでとりあえず僕はティッシュを差し出した
数分もせずに君の涙と鼻水は止まった
「あの、さっきの返事って」
ズズっと鼻水を吸いながら聞いてきた
正直僕は君をあまり知らない。
けれど、どうせ3ヶ月後死んでしまうんだ、この3ヶ月間何もせずつまらないより、少しでもなにかした方が走馬灯は映えるだろう。
「分かった、けれどあまり動かない方がいい」
そう言うと、少し複雑な顔をしながら喜んだ。


余命2ヶ月
今日もあの人は鼻水を垂らしている、花粉のせいと言ってるけれど嘘だろう。今日は小学生の頃クラスにいた変わったクラスメイトについての話をした、別に恋人らしいことはひとつもしていないのに、帰る時はいつも満足そうな顔をしていた。何故かあの人に興味を持ってしまう、余命宣告はもう2ヶ月をきった。

余命1ヶ月
彼女と合わない日が増えた、それと同じぐらい繋がった管も増えていた。本当に死んでしまうのだろうか、最初はなんとも思っていなかったのに、余命が減っているのが怖いと思うことが増えた。


身体が動かない、目が開かず今日が最後だというのが聞かずともわかった。
とても眠いし死ぬことがとても怖い。
けれどそばに居る女性は僕の手をぎゅっと掴んでいる
そして僕の唇にキスをした
その瞬間、僕はゆっくりと目を閉じた

3/5/2026, 10:13:05 AM