白井墓守

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『秋風🍁』

しんなりと萎びたニンジンのようだ、

我輩は秋風をそのように説いた。
その言葉に、眉を上げた輩が口を開く。

「そりゃあ、どういうことだい?」

「森や木々が枯れ落ちるは、命が燃え尽きることなりて」

畏まって我輩がそう言うと、輩は手遅れだというように呆れた顔で肩を竦めた。

……どうやら、我輩のセンスは一日千秋を越えて未来の流行を先取りしてしまったらしい。やれやれ。


10/24/2025, 4:49:51 AM