題名:木漏れ日の跡
「あっ」
僕が声を出したのは、雨が降ったからだ。
さっきまでは晴れだったのに。
…多分。
僕はさっきまで木漏れ日を眺めていた。
それはとても綺麗で、僕の語彙力では表現できないほどだった。
それが突然、僕の鼻に雫が垂れたのだから、雨が降っていると考える。
空は曇り模様。
さっきまで晴れてたのに。
天気雨?
もしかして、光が届くのが遅かったのかな?
そんなこと、あり得ないと思うけれど。
もし、光が届く速さが遅れていたら、僕は追いつけるのかな。
僕は光より速く走って、過去へ戻れるのではないだろうか。
もし、光の速さが遅れていたら。
もし、この木漏れ日が幻覚なら。
もし、僕の足が速いなら。
後悔したあの日を戻せるのだろうか。
天気は晴れた。どうやら天気雨だったみたいだ。つまり全ては、幻想みたいだ。
11/15/2025, 11:38:08 AM