二次創作です。
幸せってなんでしょうか……
そう神竜様は言った。
「私には、幸せがわかりません。お母様が
亡くなったのは私のせいだから……
私にはもうなにもない……」
神竜様はあの日から六つの指輪を奪われてから
ふさぎ込むようになった……
本当はこんなこと言ってはいけないと思う
でもここできっと神竜様は止まってはいけない……
そう想った私は神竜様に聞こえるように
話す。
「神竜様……。止まらないでください。
その辛さの先にはきっと幸せがあるから」
「この辛さの先に……」
「はい……。」
そう言うと神竜様は私に言う
「本当に……あるんですか。私には記憶も
何も無い。それに指輪も守れなかった。
お母様も守れなかった。幸せなんて……」
「あります!!きっと。」
私の声に神竜様は驚いたような声をだす。
「名前。」
「辛いことがあるのはこれから幸せなことが
起きる可能性がある一歩です。もちろん。
辛い時期は長いかもしれません。何年も
かかるかもしれません。でもここで止まっては
いけません!!」
「どうして、そこまで名前は言い切れるんですか
このあとに幸せがあるなんて……」
「知っているんです……貴女と少し違う
道のりですが貴女と同じ境遇の方を……」
「えっ……」
「その方も貴女と同じです。自分のせいで
母親を亡くし、母親が大好きだった街を壊して
しまった方を知ってるんです。その方も貴女と
同じように苦しんでいました。幸せを壊して
しまったと。何度もご自身を責められました。
でも、そのうち沢山のことを乗り越えて
幸せになられました。もちろん幸せになれる
という可能性はないかもしれません。でも
止まってしまうとそこで終わりだと思うんです」
そう言うと神竜様はドアを開けられた。
「私……もう少し頑張ってみます。お母様に
託されたことをきちんとやり遂げます。
名前。ついて来てもらえますか……」
「はい……。仰せのままに。」
そう言って歩き出した。
その後、私が話に出した主様と
この世界で出会うのはまた別のお話……
1/4/2024, 5:29:09 PM