君と出逢って、
貴女と初めてお会いした時は、
ただ本丸の侵入者としての認識しかなかった。
けれど、ともに回る内に、
この方も審神者であるのだと、
仕える男士達を羨ましく、妬ましく、
また、哀れにも思えた。
あまりにも簡単に、あのような考えを口にするのだから。
弟達は、よくこの方について行こうと思えたものだと感心した。
短刀である彼らは、自ら囮になる自身の主を、それが必要とはいえ許せないのではないかと思っていた。
実際、許してはいないのだろう。
その結果が、あの時彼女があの本丸へ侵入してしまった事実だ。
しかし、感謝している。
弟達がひとつの部屋に閉じ込めたおかげで、私は貴女と出会えた。
主と男士ではなく、とある本丸に行く予定だった見習い審神者と、刀剣男士として。
戦いに支障がでなければ自由に想うことができる存在として。
あの出会いがあったから、誉をいただく喜びと同じくらいの、熱く胸が震える気持ちがあるのだと、私は知ることができた。
5/5/2026, 2:18:37 PM