自分には才能など何も無い。
そう思い込んでいるだけかもしれない。
いつの日か、朝目を覚めるとなんのきっかけもなく才能が開花するかもしれない。
努力をすればするほどそれも夢じゃない。
実際、私が体験した出来事で、私は数学ができずずっと悩んでいた。
でも、諦めずに勉強し続けた。
それでも、テストの点数は上がらない常に40点台。
何度同じ点数をとっても私は諦めない。
そう思いながら勉強していた。
時々、問題を解いていて、どうしてもわからない問題に直面した時、その日の夜の夢で、誰もいない学校の教室の中、部屋の電気に照らされながら、正体もわからない、声も分からない、黒い影のシルエットの先生がいて、黒板に分からなかった数学の問題を書き始めて、解説する。
なぜ声も聞こえないのに理解できているのか私自信も分からないけど、その夢を見た次の日の朝は明確に問題の解き方を覚えていて、解けなかった問題を解こうとすると、不思議と解けるようになっていた。
ある日、夢でまた影の先生を見た。
その日はいつもと違って、私の机の上に、1枚の紙がおいてあった。
その内容は、赤い字で紙一枚埋まるぐらい文章が書いてあった。
すべての内容は覚えていないが、一部覚えているところがあるのは、「あなたは凄い人だ。ずっと諦めずに立ち向かう姿勢、先生にはできないよ。
大丈夫、きっといつか数学はできるようになる、だから安心して、いつもあなたのこと見守っているからね」
こんな事が書いてあった。
そしてこの夢をみて数日間、数学を解いていると分からない問題がでてきても答えや解説をみればすぐに理解できるようになっていた。
そして、数学のテストも90点以上取れることが多くなった。
私はこんな自分を夢見ていた。
―私の夢見る少女。
6/7/2025, 1:30:42 PM