『僕達は1000年以上生きれる種族だろ。だからまたきっとどこかで会えるさ』
そう言ってこの森を追放された君。他種族との恋愛は王家の私にとって絶対にあってはならない事だ。そんなの分かってる。
わかってたのに。
「会いたい。」
そんな気持ちが心の沼に沈みは浮かびを繰り返してはや228年。
瞬きをすれば1日が終わるそんな日々を過ごしていた。
私はこの浮び上がる気持ちを泡として流したかった。
だから私は家を出た。君の死体でも墓石でも見つけられればなって思ってたよ。そうすればきっと楽になれる。その快感を求めて沢山飛んだ、私の白い羽で沢山空を撫でた。私は空を撫ですぎたかな?地球が丸くなったみたいだ。
探してから何十年になるかなぁ。案外楽しいよ、自分の情けなさに気づけて。今日は久しぶりにご飯を食べたよそこら辺の枯葉を集めてこねた特性枯葉団子。意外といけるよ。
探して何百年になるかな。もう疲れたな。おやすみ。
『ねぇそこの君だいじょーぶ?』
声をかけられた。いいや眠いし無視無視。
『ねぇ、!おーい!』
うるさいなぁ。
『おーい!!!』
、、なんか暖かいな。
『 、』
、、なんか懐かしいな。
懐かしいという感覚だけにまかせて私は目を開いた。
あぁやっとみつけた。
私の、私のずっと探してた君は今ここにいる。
ずっと探してた愛しい黒い羽根の生えた君。
「みぃーつけ、、た、」
2/26/2024, 3:33:40 PM