「はぁ〜い、夢魔ちゃんだよっ⭐︎ いまキミがいるのはね〜、キミの深層心理が作り出した、キミの『心の迷路』の中! 脱出出来ないとサイアク死んじゃうかもだけどー、いーっぱい焦ったり怖がったり泣き叫んだりして、頑張ってこの悪夢の出口を見つけてね⭐︎」
「…………」
「アハッ、もう絶望しちゃったかなっ? だよねー、こーんなに壁高くって、暗いしそれに、」
「…………寝る」
「って、え? 壁に寄りかかって体育座りで、ホントに寝る? でもほら、死んじゃうかもってアタシ、さっきゆったよねっ?」
「……でも暗くて出口わかんないし、眠いし……ぐぅ」
「は? 絶望しないで寝た? キミの絶望がアタシのごはんなのに? あーもう、わかった! 特別に明るくしたげるから、起きて!」
「……フッ、社畜には余裕の生ぬるい明るさ……ぐぅ」
「っ、寝るなーっ! そっか、床も寄っかかる壁もない迷路なら……ほいっ、これでどう? 目、覚めた?」
「……ふぁー、ヒマワリの迷路……やっぱり出口が全然わかんないし……ぐぅ」
「まんま土の上に寝る、だと……? んんーしゃーない、木製巨大迷路、ヤグラ付き! 迷路の途中で上から俯瞰出来るから、ちょっとはやる気に、」
「……木の香り、いいね……ぐぅ」
「ちょっ、なんで?! 大体さっきから、心の深層に直に干渉してんのに、全然ブレないとか……なんなの、心臓に毛でも生えてんの?! ねぇ、ねぇってば!」
「……うぅー、そんなに揺さぶんないでよぉ。あーまーね、仮にも社畜なら、心臓に毛くらいは……あーでも、脱出無理っぽいしこの心臓、もうすぐ止まっちゃいますよねー」
「えーい、うるさいっ! 一回起きて、会社辞めて来やがれ!」
11/13/2025, 2:02:32 AM