暗夜姫

Open App

海へ。
海は、青くてキラキラしてて、とても綺麗。
だけど、深くて暗くて怖いところもある。
私はそんな深くて暗い海を見ていると
そこに吸い込まれそうになるんだ。
見ていて落ち着くんだ。
怖いけれど、どこか落ち着く。
ここに落ちて、沈みゆく流れに身を任せられたら。
心地よく沈みゆく中で死ねたらいいのにな。
こんな辛い現実から逃げ出してしまいたい。
現実とはどうしてこんなに辛いのだろう。
私が普通では無いからだろうか。
人並みにできることなんて少ない。
人並み以上に努力しなくては。
どんなに辛くとも。
どんなに苦しくとも。
どんなに死にたくとも。
この現実から、生から逃げ出すことは出来ない。
生への欲求が死への欲求へと変わってゆく。
いつからだったろうか。
死にたいと願うようになったのは。
消えてしまいたいと願うようになったのは。
もう、私には生きる余裕は無い。
けれど、死ぬ勇気もない。
今、私は惰性で生きているようなものだ。
死ねないから生きている。
もう、疲れてしまった。
けれど、その疲れを見せないように。
笑顔で取り繕って。
無理矢理、声音を明るくして。
泣かないように我慢して。
もう、自分が疲れているのは関係ない。
私は私に言い聞かせる。
「死は逃げだ」と。
「もっと辛い人がいる」と。
「私は出来損ないだから」と。
もう、どうでもいい。
無理矢理にでも生きないと。
最近は現実と夢の区別がつかない時もある。
常に「死にたい」と思うようになった。
心が悲鳴を上げているのは分かっている。
けれど、面倒事は起こしたくない。
だから、生きなきゃ。

8/24/2024, 6:40:58 AM