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 あの時君は、その人のことを光のようだと思っていたのではないか。それならば自分は影かななんて。
 
 光には、必ず後ろに影がある。もしかしたら、光のように思っているその人が、君のことを光だと思っているかもしれない。誰かが光で、他の誰かがその人の影なんかではない。
 
 たとえ、どんなに光輝いているかのように見えても、その人の一面でしかない。もしもその時、光が当たっていたとしても、その人の心のうちはわからない。そんな中でも、ずっと自分の影の部分を見つめているのかもしれないのだから。

 みんな光と影の部分でバランスをとっている。それぞれ違う。どれがすごいとか優れているとか、だめだとか、そんなことでもない。
 

「光と影」

11/1/2025, 9:47:38 AM