開けないLINE
"大事な話があるの。"
LINEのトーク一覧の1番上。
固定されたトークにはそう書かれていた。
ついさっきまで楽しくお話していたはず。
急に温度差の激しいメッセージが来たと感じる。
大事な話があると言ってロクなことが無かった僕からすれば
ほぼ呪いの呪文のようなものだ。
スマホを持つ手は震えるし目の焦点は若干合わなくなる。
呼吸も浅くなる。
仲良くお話していた君とも今日でお別れなのかもしれない。
それならいっそこのままで...
は未読無視してしまうのは明日学校で会うと気まずい。
深呼吸をしてため息のように息をはく。
よし。もうなるようになれ。
勇気を振り絞って開けなかったトークを押して
"どうしたの?"と返した。
返ってきたLINEに僕は驚愕するのはあと数分後の話...
語り部シルヴァ
9/2/2024, 4:11:55 AM