幼いときにみた、絵本かアニメかの話で、こんなシーンがあった。
子どもたちが、灯台のなかで、ろうそくの灯りを使って影絵で遊ぶシーンだ。
ここからは、記憶が曖昧だが、灯台のなかで影絵をしたら、その影が灯台の外の海上に映し出され、海上の船乗り達は不思議そうに、その影絵をみつめている。
その先は全く話を思い出せないため、話のオチはわからないが、灯台のなかで影絵をするという、夢のような遊びに憧れた。
灯台の本来の役割を果たせないため、実際にこの遊びをすることはできないし、そもそも、現時点で機能している灯台はほとんどない。
だからこそ、幼いときに、この遊びに魅力を感じたのかもしれない。夢のようで、幻のような遊びに。
今でも、夜になるとふと、この遊びを思い出す瞬間がある。
真っ暗な部屋で、間接照明に当たったモノの影が、偶然壁に映ったとき、影が動物みたいに動いて見えるときだ。
灯台のなかで、ろうそくの灯りを使って影絵で遊ぶような、わくわくするような夢をみれることを願いながら、床に就く。
わたしの小さな幸せが確かにある夜。
__________________________________影絵_________。
4/20/2025, 2:12:39 AM