「君の見た夢」
やった成功だ!!
夢日記を付け続けて2ヶ月が経った今日。
男はようやく夢が夢であると意識できた。
現実の自分を起こさぬよう、男は丁寧に指先を動かす。興奮が止まらない。
ここは…………なんだ、会社か。
どうせ夢なのだから、もっとおかしな場所でも
よかったじゃないか。
男はこの2ヶ月、知らない場所にいる夢を何度も見た。そのせいか、なおさらもどかしい。
しかし、ある妙案が浮かんだ。悪しき上司の存在を思い出したのだ。
夢というのは都合が良いな。
上司も社員も最初からそこにいたように
座っているじゃないか。
男は覚悟を決める。止まらぬ笑みと興奮をどうにか落ち着かせ、上司の下へと向かう。
どうした?
ボコッ!
男は夢とはいえ気分が悪かった。拳にはまだ感触が残っており、じんじんしている。周りの社員が騒がしい。
気分がわるい。
夢から早く覚めてくれ!
………
……
…
遠くでパトカーのサイレンがなっている。
「君の見た夢」
12/17/2025, 7:37:14 AM