10年後の私から届いた手紙 2/15 (木).
二十歳になった日のこと。一人暮らしを決意し、自分の部屋のタンスなどを漁る。
ふと、小箱を見つけたもんだから ぱか、と開ける。すると、紙切れが一つ。
紙切れには、家の見取り図で、庭の下にバツ印が乱雑に付けられていた。
ほんの、ほんの好奇心。それだけを持って庭へ足を運ぶ。
庭を、とりあえずスコップで掘る。手が土まみれになって疲れてきた。
ふと、中に穢らしい紙切れが埋まっていた。ぎゅ、と引っ張り出す。
中身をぺらりと開くと、そこには笑顔の写真。
幸せそうに笑みを浮かべる゛二人組゛が、手を繋いでいる。私は、片方の名前が
思い出せず頭がショートする。誰だよこいつ。
すると、突然一人の少女がやってきて、写真を取ってほしいとせがんだ。
誰だかわかんないやつと写真を撮るなんて、馬鹿げているが、私は写真を取った。
その写真を持って、彼女は土に埋めた。
そして、その少女は私の頭をこつん、と叩く。その瞬間私の記憶は抜け落ちた。
「はい、また十年後会おうね」
写真には、こう書いてあったことに気づく。
「このループから抜け出せ」と。
……
…………
……………
二十歳になった日のこと。一人暮らしを決意し、自分の部屋のタンスなどを漁る。
ふと、小箱を見つけたもんだから ぱか、と開ける。すると、紙切れが一つ。
紙切れには、家の見取り図で、庭の下にバツ印が乱雑に付けられていた。
ほんの、ほんの好奇心。それだけを持って庭へ足を運ぶ。
庭を、とりあえずスコップで掘る。手が土まみれになって疲れてきた。
ふと、中に穢らしい紙切れが埋まっていた。ぎゅ、と引っ張り出す。
中身をぺらりと開くと、そこには笑顔の写真。
幸せそうに笑みを浮かべる゛二人組゛が、手を繋いでいる。私は、片方の名前が
思い出せず頭がショートする。誰だよこいつ。
すると、突然一人の少女がやってきて、写真を取ってほしいとせがんだ。
誰だかわかんないやつと写真を撮るなんて、馬鹿げているが、私は写真を取った。
その写真を持って、彼女は土に埋めた。
そして、その少女は私の頭をこつん、と叩く。その瞬間私の記憶は抜け落ちた。
「はい、また十年後会おうね」
写真には、こう書いてあったことに気づく。
「このループから抜け出せ」と。
…
………
…………
私 は
な にか見
落
としている?
2/15/2024, 10:19:48 AM