好きだよ
彼女が一番言って欲しかった相手には言ってもらえなくて
他の人からの偽りと本物の混じり合った「好き」で隙間を埋めて
生きてきた
でも偽りか本物かが見分けがつけるようになった今は
本物だけを選別して
偽りは寄せ付けない
ここまでくるのに時間が経ちすぎた
もう年老いて、先は短い
身体に爆弾も抱えてる
いつその爆弾が爆破するかの恐怖に怯えながら
その恐怖は彼女を蝕んでいく
だが、いつかは言ってもらえるかもしれない
現世では無理だとしても
あの人からの「好きだよ」
を待って、彼女は永遠の眠りにつくことだろう
4/5/2025, 11:52:21 PM