もち米

Open App

「心を見つめて」
そんなに見つめられると照れてしまう。
君の嘘偽りのないこの瞳を見ると僕は罪悪感を覚えてしまう。
ただ、君のことが好きで好きでたまらなかったんだ。
ねぇ、僕の顔を見て。
ねぇ、僕の心を読んで。
そんなことばかり考えてしまう。
君の表情は固い。
前まではあんなに表情豊かで光に満ちていたのに。
今では、なんの表情も感じられない。暗闇に満ちた世界。
そりゃあ、誰のせいでもない。そんなの分かっている。それでも、それでも、悔しい。
少しだけ、もう少しだけ、時間があったならば、沢山君と思い出を、できる限り、美しい思い出を残しておけばよかったね。
君の瞳は美しい。
美しいからこそ、壊れてしまうことが怖かった。
それでも僕は諦めないよ。
僕はきみを愛してやまないから。
僕が君の名を囁くと、君が僕の瞳を真っ直ぐ見てくれる。実際はどうか分からないけど。
それだけで幸せだから。
見つめられるってこんなにも、照れくさくて、幸せだってことを君は忘れてしまった。
でも、僕が手をギュッと握ると、微笑んで、ギュッと握り返してくれるよね。君の温もりを、感じると、君の心の中に入れたような気がして、嬉しい。
君は、いつも長ーーい棒を握ってばかりで、
手にマメが出来てるから、僕が絆創膏を貼ってあげる。
「これでもう大丈夫!」
すると君は、
「あ、ありがとう。。。」
絆創膏の場所を探り探り。そんな君を見つめている。
一日中、一年中、僕が君の顔や、仕草を、必死にこの瞳に焼き付けるから、君は、僕の心を見つめてね__。

3/28/2024, 1:28:51 PM