「神様だけが知っている」
「そろそろ、教えてくれても良くね?」
「まだ、そのときじゃないからのぉ」
「アタシ、アンタが人間じゃないこと知ってるんだけど」
「バレておったか」
「アンタが神様の使いの狐ってことも知ってるから」
「最近、力が弱っておるのぉ」
「アンタなんのために私のそばにいるの?」
「なんでじゃったかのぉ」
「アタシ、知ってるから」
「それも知っておるのか」
「約束してね。アタシのために死なないって」
「耳も悪くなってきたかものぉ」
「アンタ、設定では高校生じゃないの?」
「どうだったかのぉ」
「約束、守ってよね」
「神様が許してくれるかのぉ」
「そのときは一緒に逃げようよ」
「連れっててもらおうかのぉ」
「約束だから」
「約束だからのぉ」
7/4/2023, 2:37:19 PM