長い間、僕たちはお互いを苗字で呼んでいた。
しばらくして下の名前で呼ぶ仲になったけど、
僕はどうも小っ恥ずかしくて。
なんの恥じらいもなく僕のことを〇〇くん、と呼ぶ
君に、少しむかついた。
そして君の名前を呼ぶのがあたりまえになってから、
僕はいつの間にか君のことがすきだった。
〇〇ちゃん、なんて、言う度に胸がドキドキしてしまって、僕にとってキケンな言葉だった。
あれからしばらく経つ。
早く君に、想いを伝えたい。
今度は僕が、君の名前を呼んで、君の頭を僕で
いっぱいにしたい。
「君の名前を呼んだ日」
5/26/2025, 1:12:22 PM