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全身で振り上げ 浴びた透明な水 太陽の反射する
幻想のプールサイドで

碧い水底は 今は わたしの踝にまとわりついてくる
擽ったい 仔犬の舌のようだ

やわらかい羽にも見える 君の髪が風にそよぎ
窓を背に立っている
シルエットは薄ぼんやりと ヴェールをまとい
艶やかな流線を描き はにかんだ 微笑みをする
眩し過ぎて 目が離せない 君の薄い踝と 繋がれてゆく
先々は 何処か 懐かしく 何処か異質で
身体にほんのりと火を灯す


夏の予感
くるしいほどに


5/21/2022, 12:23:38 PM