昔から裸足の音が聞こえた。
誰も歩いていない場所のことだ。
近付いてきている、と言うと、
君は決まって鼻で嗤った。
そんなモノは聞こえないと、
袖掴む手を振り払った。
近付いてきているのに。
構ってちゃんは嫌いだと、
開いた口を突き飛ばした。
近付いてきているのに。
毎年、毎夏、毎日、
近付いて来ているのに。
ああ、ほら、後ろに、
君の、
‹足音›
8月32日のバグとは有名なモノで
大概は不変の日常がおどろおどろしく崩れる様で
さりとて蝉の音は五月蝿いままに
日照りの青を見上げていた
終わりは来るのかい、と問えば
わたしが望まない限りは、と
終わりたいのか、と問われれば
続いてくれるならそれで良い、と
互いに願った時間ならば
優しい永遠のままで居られるだろうか
一先無用の長物を
川に流すところから
‹終わらない夏›
空を飛んでみたいのだと
案外正気の目が言った
雲を嵐を突き抜けて
地上の全てを見れる程に
天の国に問には行かず
地の底に問うことも無く
純粋な真実だけで良いと
狂えなかった目が言った
‹遠くの空へ›
大体の感情は言葉に出来て、
記号はその補助をしてる筈。
記号も重ね組み合わせ、
意図を複雑に織り込める。
それでも意味が足りないなら、
それでも表し足りないなら、
「それはきっと、現したらいけないモノなんだ」
‹!マークじゃ足りない感情›
8/19/2025, 9:43:19 AM